カラクリート

カテゴリー │モルタル、コンクリート

カラクリート」の施工についてです。

カラクリート」って聞き慣れないかも知れませんが、
工場の床などにある色付きのコンクリートのことです。

きっと、カラーとコンクリートを合体して
カラクリート」という商品名にしたのでしょう。。

施工方法は、まず普通のコンクリートを均します。


これが「カラクリート」<ABC商会>の袋です。
フェロコン」とありますが、これはカラクリートよりも耐久性がある商品です。
中には色粉が入っています。


それを、均一に撒きます。狭い面積の場合は、
篩を使って撒くときもあります。
均一に撒かないと仕上がりがムラになってしまいます。


プロペラと呼ばれている機械で均します。


さらに均一に均一になるように均していきます。


最後にもう一度プロペラで仕上げていきます。


左側のほうが仕上がった状態です。きれいになったでしょicon22






 

十勝屋

カテゴリー │見学

先月、銀座に行ったときに、「銀座 十勝屋」という鉄板ダイニングのお店で
食事をしてきました。
http://www.tokachiya.com/ginza-tokachiya.shtml

ここには、挟土秀平さんが施工した壁があります。



十勝の大地を空から見たイメージだとか。。

以下、アップ写真です。





土の色と風合いだけでなく、デザインや模様もすばらしい仕上がりでした。

料理も最高でしたよicon02



 

長靴

カテゴリー │■エクステリア

昨日につづき、
エクステリアの展示会で気になった商品第2弾です。

おしゃれな長靴イチゴ


長靴と言えば、ブカブカで歩きにくくて機能性を重視するばかりで、
あまりおしゃれとは言えないイメージがありますが、
おしゃれな奥様達がガーデニングを楽しめることをコンセプトに
Made in Japan製で一つ一つ手作りしているそうです。


東京のOLさんたちにも反響があり、
雨の日の通勤にブーツ代わりにの使用しているとかicon01

視点を変えてみるといろいろなアイデアが出てくるんですね。
特に女性の目線に立って物作りをするのは大切なんですね。。
もっと修行せねば・・・。






 

カラー目地(土間用)

カテゴリー │材料

先週、愛知県でエクステリアのメーカーの展示会があったので
見に行ってきました。

ポストや表札などアイデア商品からおしゃれなものまで
盛りだくさんだったんですが、
その中でおもしろい商品がありましたので、一つ紹介します。

↓これなんですが・・・、


実は土間(床)に埋め込む目地材です。
これまでは黒色のプラスチックの目地や、
真鍮などを使用したりしていましたが、
このようなカラー色が登場したことにより、
左官の色付きの洗出し仕上げなどには、最適だと思います。


上から見るとこんな感じです。


また、仕上がった後、ビニールが一枚めくれるようになっており、
セメントのアクが残ることもないそうです。


コンクリートを打設する前には、
支持金具を付けてこのように設置するそうです。




 

GWの土蔵修復活動in輪島

カテゴリー │講習会

一昨年の3月25日の能登半島地震で倒壊した土蔵を
修復する活動が着々と進んでおります。

今年も、GWの5月3日~5日の3日間、
手打ち」のワークショップが開催されます。

手打ち」とは土を手でソフトボールくらいの大きさに丸めて、
壁にどかどかつけていく作業です。

今まで修復してきた土蔵を見ることも出来ますし、
左官的にも非常に勉強にもなります。
全国各地から取材やボランティアが訪れている
非常に運営も上手な活動です。

そんなことよりも、
 とにかく土が好き、
 土蔵が好き、
 ストレス解消したい、
 子供達にも貴重な体験をさせてみたい、
 全国の左官職人やボランティアの人たちとふれあいたい
・・・なんて方はぜひご参加あれ。

詳細はこちら↓
http://wajimareno.exblog.jp/





 

おしゃれな物置

カテゴリー │■エクステリア

ちょっとおしゃれ花な物置を設置させていただきました。


ディーズガーデン」というメーカーの商品名は「カンナ」といいます。
http://www.deasgarden.jp/product/shed/canna.html

物置は機能性を重視するために、
おしゃれな物置というのはとても少ないです。

そんな中でこのメーカーさんは、
庭の中心となる物置」をコンセプトに開発されたそうです。

少々価格は高いものの、
FRPで耐久性抜群!
扉や壁もレンガに見えるように手で丁寧に模様を描いています。

ここのお客様は、近くのお宅でこれを見かけ、
どうしても欲しくなり、ホームセンターなどいろいろ探されたそうです。



道路から見える場所ですが、おしゃれになりましたicon01









 

繊維壁がポロポロ落ちる

カテゴリー │繊維壁

昭和40年~50年代に大流行した壁材、
繊維壁(せんいかべ)


拡大すると、こんな感じです。
多くの方が見たことがあると思います。


素材は「パルプ」「ワラ」「」「」などに「樹脂」を混ぜ合わせたものです。

だけど・・・、

数十年経過すると「樹脂」が劣化してしまい、
指でこするとポロポロ落ちてしまいます。
(子供達がよくやりますicon10

ですので、「左官の壁はポロポロ落ちる」のではなく、
樹脂入りの左官材料が劣化するとポロポロ落ちる」が正しいようです。。





 

ファイバーネット

カテゴリー │材料

住宅の外壁の塗り壁下地(仕上材の前)にモルタルを塗ります。
最近は、このような1m幅のファイバーネットを入れます。

すると劇的に外壁のクラックが少なくなるそうです。

ただし、ネットでも耐アルカリ性のタイプとそうでないもの差が
大きく出るそうです。

左が耐アルカリ性になっていないもの、右が耐アルカリ性のネットです。

アルカリ液に漬けると左の方はボロボロになってしまっています。

もちろん金額も多少違うのですが、
でも、長いことを考えると・・・。








 

アスファルトフェルトと防水シート

カテゴリー │材料

昨日のラスの下地には通常、
アスファルトフェルト」という黒い防水シートを貼ります。

それに変わるものとして、
透水性防湿シートで「モルタルラミテクト」<セーレン>
という耐アルカリ性のシートもあります。

さらにグレードアップしたもので、
昨年11月に発売したばかりの「止水機能付防水シート」を紹介します。


このシートは表(外側)はこのように水にはじきます。


裏(内側)は・・・、

なんと水に反応してゼリー状に固まってしまいます。


ということは、このように水をかけたときに、
ステープルの穴に入り込んだ水がゼリー状になって止水します。
すごいですね。
(実際はこの上にモルタルを塗っているのでこんなに水がかかることはありません。)


アスファルトフェルトだと必ず水が内部に浸入するということではなく、
止水機能が付くことで浸入するリスクが少なくなると言うことだと思います。

それにしても驚いたことに、このシートは住友林業さんの家では
すでに6000棟以上で使用されているそうです。

我々左官屋ももっともっと良いものを
提案すべき時代なのかもしれません。。




 

Wラス

カテゴリー │外壁

左官ネタがたまってきましたので、突然ですがブログ再開します。。

住宅の外壁で塗り壁下地に使用する「ラス」。
金網みたいなものなんですが、
通常はこれを貼ったあとにモルタルを塗ります。

ラスには何種類かあって、うちでは「波形ラス」という
断面が波のようにウェーブしているものをよく使用しています。

それ以外にもオススメなのは、Wラス(ダブルラス)というものもあります。

名前の由来は、どうやら「平らなラス」と「ワイヤー」がくっついてダブルになっていることから、「Wラス」と言うそうです。



Wラス」は、「ステープル」(ホッチキスみたいなラスを止めるもの)を、
ワイヤのクロスしているところに打ち付けていきます。
従って、「波形ラス」よりも打ち付ける箇所が少なくすむことから、
防水シートにも負担をかけずに壁体内の防水対策にもなります。