モルタル造形と左官

カテゴリー │モルタル、コンクリート

動物園に『左官』を見に行ってきましたびっくり
どういうことかといいますと、、、



撮ってきたこちらの↑写真を見ると、よくある一般的な動物園の感じがしますね。
でも実は、この石っぽい山はすべて『モルタル造形』といって、
セメントを使って造形しています。

その証拠に↓の写真をみると、、



モルタル造形が取れてしまい、下地のコンクリートが見えていますねびっくり

建築工事で施工している一般的な左官職人とは少し違う仕事ですが、
こんなことも『左官』なんですね!

実は超有名なテーマパークも夢の国ということなので、秘密になっていますが、実はモルタル造形がふんだんに見ることができるんですよグッド






二本足で立つレッサーパンダのふうたくんがいましたので、癒されちゃいましたニコニコ



 

モールテックス仕上げ

カテゴリー │材料

左官の新材料を紹介しますキラキラ

昨年から流通するようになりましたが、
モールテックス」といってベルギーの材料で、
壁や土間のどちらにも塗れます。




この材料が凄いのは、

1.どんな下地でも施工できる。
(プラスターボード,モルタル,合板,スタイロフォームetc.)

2.防水性がある
(キッチンのシンクでも浴槽でもOK!)




3.強度が高い
(土間でヒールで歩いてもOK!)

4.カラーバリエーションが豊富
(さすがヨーロッパ。おしゃれクローバー

5.左官の塗り込みなので、目地が入らない





ということで、無限の可能性を感じさせますね!


施工方法は、塗ったり、サンダーで研磨したり、
トップコートを塗ったりと何工程かありますので、
職人の技術も必要になります。



ちなみに、施工したのはこちらの職人でしたちょき







 

平成29年度の左官の新入社員

カテゴリー │職人

平成29年度は左官職人を目指してで3人の見習いが入社しましたキラキラ
高卒なので初めての社会人ですおすまし



入社式の様子です。新入社員は3人ですが、
みんなちょっと緊張していますでしょうか?ニコニコ
現場では作業着になりますので、
フォーマルな服は貴重かもしれませんね。

今年は「左官女子」を目指して女性も入社しました!
がんばってくださいぐー



午後から、早速「鏝板」づくりです。
左官といっても、鏝だけでなく、
げんのうやのこぎりも使うことが多いです。
「鏝板」も自分の使いやすい
大きさや形、バランスが大事です。



4月は現場に行かずに、
倉庫で塗り壁の訓練(モデリング)で
「塗る」ということを覚えます。



座学も大事ですね。
左官は深く広い職種ですので、
最低限の知識も一か月で詰め込みます鉛筆


5月からは現場に出て、
先輩職人と一緒に行きます。
一か月間の訓練ですが、
がんばりましょう!!








 

2016年納会 今年もありがとうございました

カテゴリー │職人


本日で今年の業務も終了です。

ハマニでは、専務が毎年門松を製作し、
飾りつけをして新年を迎えます日の出


午後には社員、職人が集まり納会を行います。


今年一年間、『感謝と挑戦』という目標を掲げて業務を行ってまいりましたが、
スタッフみんなのがんばりでなんとかいい年を迎えられそうですニコニコ

来年は1月6日(金)が仕事始めです。


よいお年をお迎えください。
本当に一年間ありがとうございましたひみつ


 

人研ぎのすべり台

カテゴリー │■左官【外部】■左官【その他】職人


アニメちびまるこちゃんの故郷、静岡市清水区の小学校で人研ぎのすべり台を施工しました^^


施工前は写真↑のように、亀裂があったりして危ないため滑れない状態でした。
このすべり台に思い出のあるOBの方が残したいということで改修することになったようですおすまし



施工後はこんな感じになりましたキラキラ
これで安心して子供たちが遊べますね!


ちなみにこの施工は左官の「人造研ぎ出し」、略して「人研ぎ(じんとぎ)」という技法で仕上げています。
テクスチャ―は写真のとおりです。
材料は、砂利とセメントのみで、塗り付けたあとに、サンダーやペーパーで研いで仕上げます。
今回は、カナリヤという黄色っぽい砂利と、白セメントに黄の色粉を混ぜています。

前回の人研ぎすべり台の記事はこちら

実際に滑ってみましたが、コーナーもバンクがあって大丈夫でした。
ちょっと童心に帰って楽しかったです。
人研ぎのすべり台は自由な形が作れるし、なんといっても手作り感がいいですねおすまし


 

モルタルの亀裂

カテゴリー │モルタル、コンクリート

左官の塗り壁や土間の仕上げ後によくあることなのですが、
(よくあってはいけないのですが。。)
亀裂が発生するときがあります。


今回はこのようなスロープ工事の依頼があり、
コンクリート部分にモルタルを塗って刷毛引きで仕上げました。



数日後、、よく見ると下のような亀裂(クラック)が入っていましたガーン



このような場合、失敗は繰り返してはいけませんので、
やはり原因を特定しなければなりませんが、一つだけではありません。


A.考えられる要因は、

1.気温が高くモルタルの乾燥が速すぎた
2.直射日光が当たってモルタルの乾燥が速すぎた
3.下地のコンクリートが熱かった。又は乾燥していたために、モルタルの乾燥が速すぎた
4.モルタル(砂+セメント+水)の配合でセメントが多かった
5.モルタルの配合で水が多かった(柔らかすぎた)
6.砂の粒度バランスの問題

などがあります。


B.亀裂の発生リスクを抑える対応策としては、
・1~3の急激な乾燥対策には、下地のコンクリートに給水調整剤といわれるシーラーを塗布する。
・モルタルの中に乾燥を遅くする混和材を混ぜる。
・規定の配合にする。
・素材(砂)の検討


C.この後の亀裂の補修方法については、
  モルタルが浮いている場合は(亀裂の周りを叩いて確認)
   ・亀裂部分からエポキシ樹脂を注入して浮きを止めてから、
    亀裂部分をモルタル補修
   ・モルタルをハツリで全体をとってから、再度モルタルで仕上げる

  モルタルが浮いていない場合は、
   ・亀裂部分をVカットして亀裂部を大きくしてそこにモルタルで補修する
   ・そのあと全面にモルタル薄塗り補修材を塗る。


それにしても工場で作られた製品ではなく、現場で作るものですので、
やっぱり左官は難しいですね。。。うわっ






 

玄関ポーチと勝手口ステップ階段の色モルタル仕上げ

カテゴリー │モルタル、コンクリート

住宅の玄関ポーチは「タイル貼り」が多いのですが、
左官で仕上げることも多々あります。



今回は、「色モルタル仕上げ」で施工いたしました。


また、勝手口のステップ階段も一般的には普通モルタルで仕上げますが、
墨入りモルタル金鏝押さえ」で仕上げました。



ちょっとしたところをこだわると、お施主さんも、工務店さんも、
我々左官職人もみんな楽しくなりますねおすまし



 

疑木の階段

カテゴリー │■左官【外部】

先日、社員の家にお邪魔したところ、
家の掃き出し窓の前に↓こんなものがありましたおすまし



これは、「疑木(ぎぼく)」といって、
モルタルに色を付けて、固まる前に鏝で模様を入れたものです。

最近は、エクステリア商品などでも既製品のものがありますが、
左官職人はオリジナルのものをこんな感じで作るんですね!


とても微笑ましい気持ちで見つめてしまいましたニコニコ





 

終業式

カテゴリー │ハマニ

本日、静岡県左官業組合主催の終業式がありました。

この終業式に参加すると、経験年数を積んだ「左官見習い」が、「左官職人」として登録されます。

ちなみに、中卒の経験年数は4年、高卒の経験年数は3年で「職人」と呼ばれるようになります。


しかし、今年の終業式で表彰される新たな職人になった人数は静岡県全体で…、


なんとたったの「4人」でしたびっくり
(そのうち弊社で3人でした。)


左官だけでなく、たの職種も同様で危機的状況のようです。

それだけ、建設業の職人になる人の数が少なくなっているんですね。。


ということは、10年後を考えると・・・必ず需要と供給のバランスが反転してくるのはずなのですが。。


問題は若者だけでなく、指導方法を確立してこなかった職人側にも問題があるような気がします足跡





 

天竜壁掻き落し仕上げ

カテゴリー │外壁

弊社オリジナル外壁仕上げの「天竜壁」を施工しましたので
紹介させていただきます。




模様は「掻き落し仕上げ」(かきおとししあげ)といって、
材料を塗ったあとにけんざんでがりがり掻いて表面を削り仕上げます。

素材は、天竜砂や消石灰、白セメント、無機質顔料等の自然素材のみで、
地産地消を意識しできるだけ地元の材料を使用するようにしております。


この施工方法は、数十年前に「リシン掻き落し仕上げ」というものを多く施工する機会がありましたが、
その工法とほぼ同じになります。

今回の現場は、色を土っぽいような感じが希望でしたので、
何枚か見本を作成して決定しております。



掻き落し仕上げの風合いはやわらかい雰囲気になります。
サイディングや樹脂系の材料とは質感も異なります。



お施主様は、この天竜壁仕上げを建築雑誌で見つけて
知っていただいたそうです。



このような味のある左官の工事がもっと増えてきますようにおすまし