モルタルたたき

カテゴリー │■左官【外部】

この土間は、モルタルに色を付けてたたき風に仕上げた施工例です。



拡大すると、、、



こんなかんじで、本当に土に見えます。
風合いを出すために、少し大きめの(3分)砂利をまきました。

この色モルタルが土らしく見える理由に、混ざっている砂がこっちの天竜砂利と違って、
白や黄色が混ざっているからだと思います。

・・・もっと拡大してみましょう。これはカットサンプルです。



そして、断面です。



グレーの方が下地で普通のモルタル、色の付いているほうがモルタルタタキのほうです。
断面をみるとモルタルっていうのが分かります。

さて、このモルタルたたき(私が勝手に名付けました。icon06)ですが、メリットを箇条書きに書きます。

1.プレミックスの(最初からセメントと砂と色粉が混ぜ合わせしてある)材料なので、
  色も品質も安定している。

   ~施工店にとってはこれが大事なんです。すぐクレームになっちゃいますので。
     それにしてもこの色は何と何を混ぜ合わせたのだろう・・・~
2.モルタルなので強度がある。当然駐車場にも使用できます。
   ~駐車場がタタキ風に仕上がっていたらかっこいいかも??~
3.安価である。
   ~タタキ又は、タタキ風の仕上げよりも結構安いです!
4.亀裂が少ない。
   ~セメントなので多少収縮しますが、タタキよりは少ないです。~
5.耐摩耗性に強い。
   ~タタキのところって常に歩いたりするところがポロポロとれたりへこんだりしやすいのですが~

こんなところです。
なんとなく将来性のある材料だと思いませんか?


 

色付洗出し

カテゴリー │■左官【外部】

建物の脇の犬走りに洗出し仕上げ工事を行いました。



さて普通の洗出しと見た目がちょっと違います。
・・・ここで、気づく人は左官に詳しい人です。

拡大するとこんなかんじです。



どうですか?分かりますか??

icon22答えは、セメントに色が付いているということです。
で、だから何って??

ちょっと解説します。
普通はセメント色というのは色はグレーです。
もし色を付けたいという場合は、色粉を入れます。
でも、調合が難しいのです。もし良い色が出たとしても、
次に全く同じ色が出るとは限りません。

で、色付きモルタル(色付きセメント)というのがあります。
それで仕上げるとこんな仕上げになります。

砂利は五色砂利というのを使用しています。
洗出しには、金華とか淡路とか南部などという砂利もあります。

そしてこの色モルタルを使用すればいろいろなバリエーションができます。
いま、発売しているのは6色だそうです。

庭のアプローチや駐車場でも使用できそうですね。。。

次回は、これでタタキ風に仕上げた工事例を紹介します。








 

おめでとう(^o^)

カテゴリー │■左官【外部】

このたび、弊社の若手職人見習いが年明け(ねんあけ)してめでたく職人なりましたので、
ここにご報告させていただきます!

本当に、おめでとうございます。



ところで、補足説明をしときます。きっと一般の人はこの意味が分からないと思いますので・・・。
左官業の職人になるまでのしくみで、
まず入社したときは「左官見習い」と呼びます。
そして、中卒では4年、高卒では3年の実務経験をふむと、
めでたく「左官職人」と呼べるようになります。
そしてこの職人になったときのことを「年明け(ねんあけ)」と言います。

そして、静岡県左官業組合から表彰状とバッチをもらい、自他共に認める「職人」と
呼べるようになるのです。

当然、見習いと職人では給料が全然違います。

ということで、今年はハマニから職人が3人も誕生しました。!!
(一人はうちの社員ではありません・・・。)

でもみんな本当におめでとうございます。

まだまだ左官の職業はとっても奥が深いので、これからもっともっといろいろ修行して、
どんなシゴトでも一人で現場に行けるように努力していってほしいと思います。





 

和(かず)飲食店

カテゴリー │■左官【外部】

また、一風変わった壁を仕上げました。



魚の鱗みたいのは黒漆喰、中の白い壁は漆喰の押え、床は洗出しです。

この黒漆喰の壁は一回目に上手く模様が出せずにやり直しました。
そういえば、スサと油も入れてます。拡大すると↓かんじです。


左官の壁ってアイデア次第。

職人が塗る壁を施主と設計と監督が注目して、
「こんな感じがいい!」とか「もうちょっと○○して!」なんていいながら、
みんなが一体になって仕上がっていく瞬間がとってもいいんです!(^o^)

ちなみにこの場所は遠州鉄道第一通り駅の近くで、元ウォッチマンがあったビルの
道路を挟んで南側のところです。一言でいうと「万年橋パーキング1階」です。
名前は「和」と書いて「かず」と読むそうです。居酒屋ですが、今週オープンだそうですので、
近くに寄ったらぜひ足を運んでみてください。




 

あじの蔵

カテゴリー │■左官【外部】

もうすぐオープンの佐鳴台にあるお店「あじの蔵」さんの
左官工事をやらせていただきました。

個室の壁に左官冥利につきるおもしろい壁を塗りましたので紹介します。



この場所は座敷のある個室の部屋ですが、
その壁に土と石灰と色粉を混ぜた材料を、塗りつけ、櫛を引き、砂利を埋め込みました。

拡大すると


こんな感じですが、
遠くで見た方がかっこいいです。
なんとなく真ん中の○が月で、そこから見える植栽が月の模様のイメージなのでしょうか?
そしてその脇の砂利は流星群?雲??といったところでしょうか?




 

体験会終了

カテゴリー │珪藻土

本日、第17回 珪藻土体験会を行いました。

ドタキャンがあって1組だけでしたが、お客様はマンツーマン教えてもらえるということで、
きっとラッキーなはず!

内容はかなり本格的なんですよ。

まずは、下地処理の方法。これとっても大事!


次に材料の練り方! 上手に練るポイントがあるんですよ。


次に鏝の持ち方。 ただ持つだけではないんです。。。


そして、コテ返しの練習。 この材料は出来なくても大丈夫なんですけど。


では、塗ってみましょう!!


模様の出し方もたくさんやってもらいました。 上手に塗れました。


最後に、お茶を飲みながら、珪藻とはなんぞやの話です。
実験をして、いろいろな機能を知ってもらいます。


という約2時間の体験会でした。
お疲れ様でした。m(_ _)m

次回は3周年記念です!!
(特に内容は変わりませんが・・・。)

6月17日(日)午前9:30からです。
よかったら来てみてくださいね。icon33


 

土・どろんこ館3

カテゴリー │■左官【外部】

この壁もおもしろいですね。



ここにくるとこの壁の制作方法をビデオで流していますので、それで知ることが出来ます。
小さな型枠を作って、練った土をその中に入れ、乾燥したのちに固まった土を取り出し、
ブロック状になったものを、ワイヤーブラシで角を丸くします。
そしてこれを積み上げていくという施工方法です。

とても重厚感があって、けれど柔らかくて気持ちの良い壁です。
詳しくは知りませんが、世界には土で作る建物もあるということですが、その方法を再現
したということなのでしょうか??

実際にこれをどこかでやってみろといっても、できなくはないかもしれませんが、スゴイ手間が
かかって高価な壁になりそうです!?




 

やかん

カテゴリー │■その他



いきなりですが、やかんを購入しました!

えっ?なぜって?

この形ってとてもなつかしくて、落ち着いて、色も綺麗で、バランスが良くて・・・。
そして、やっぱり日本オリジナルの純和風だからです。

ちなみにこれいくらだと思いますか?
なんと4640円もします!!

メーカーはアルミ建材で有名な三協アルミさんです。

これからずーっと大事に使っていきたいと思います。


ちなみに、うちの会社のストーブも純和風です。
このやかんと相性ばっちりってかんじです。icon32








 

珪藻土体験会

カテゴリー │珪藻土


そういえば、今度の日曜日(4/8)に第17回珪藻土塗り壁体験会をハマニで行います。
もう、1~2組は空きがありますので、参加してみてはいかがですか??

実際に塗ってみたり、模様をつけたり、珪藻土の機能をしる実験をしてみたり・・・
盛りだくさんの2時間です。

珪藻土を知りたい方、塗り方を教えてほしい方、左官を知りたい方などなど。
こんな方はぜひご参加下さい。

講師は私ですが・・・。

詳細は↓
http://www.hamani.jp/well-living/01_taiken.html




 

土・どろんこ館2

カテゴリー │■左官【外部】

中に入ると真っ先にこの壁が目に入ります。



以前、情熱大陸というテレビ番組で塗っているところを紹介していましたので、この番組を見た人は知っているかもしれませんね。

近づいてみるとこんな感じです。↓



曲線とか難しいのに本当に上手に塗ってあります。。。材料はやはり土と石灰のようです。

ところで、触らないでくださいという看板があるのに、よーくみると細かい傷が・・・。
「誰だ!!触ったやつは!!!」と叫びたくなります。icon18




 

土どろんこ館!行ってきました。

カテゴリー │■左官【外部】

11月9日にここのブログで紹介した常滑市にあるINAXの「土・どろんこ館」にようやく行ってきました!



すごい!すごい!すごい!!の連発です。

外壁から内部まで左官のシゴトがいっぱい。しかもうまい!さすがです。

少し説明すると、この外壁は土と消石灰と水を少しを混ぜた材料を型枠の中に少しずつ入れながら、
転圧するという作業の繰り返しです。
地層みたいな模様がその転圧を物語っています。なんとも暖かい色合いと風合いが、
最近見慣れた近代建築で多用するコンクリート,鉄,ガラス,アルミ,ステンレスなどとは違う雰囲気です。

やっぱいいなぁ。土って。。。

明日から数回に分けて少しここの左官シゴトを紹介してみたいと思います。



 

左官のシゴト。

カテゴリー │■左官【外部】

今日は、現場の合間を見て、静岡県左官組合の依頼で左官のシゴトのチラシを作っていました。



まだ途中ですが、こうやって写真を纏めてみると、左官のシゴトはたくさんあるんだと分かります。
よく言いますがやっぱり左官職人さんは器用ですね。

こんだけ工業化が進み、乾式工法が確立しても、左官は未だに手工業の湿式工法。。。

大事にしたいですよね。左官のシゴト。



 

昔の三和土(タタキ)

カテゴリー │■左官【外部】

この↓写真はなんでしょう?



ただの床下に見えますが、これは三和土といって土を固める昔の左官工法なのです。
マサ土と消石灰とにがりの3種類混ぜ、適量の水を加えて均し、あとはひたすら叩く
という作業をします。これだけで本当にカチンカチンに固まります。
セメントのない時代はこの三和土は土間やかまどなどでよく土を固めていました。



実は見積を依頼されてこの現場に見に行ったのですが、約100年前の三和土だそうです。
床下なので埃をかぶっていましたが、断面を見るととても厚く土を入れて
いるのがよく分かります。そしてまだまだしっかり固まっているので驚きです。

土はおそらく運搬経路から考えてみても現地の赤土(マサ土)と砂利を使用していると判断
するのが適当でしょうか?

このようなシゴトをもっともっとやってみたいと思う、今日この頃です・・・。