茶房日々

カテゴリー │見学

浜松市北区都田町にあるカフェ・ギャラリー『茶房日々ケーキさんを訪れました。

ここは、知る人ぞ知る!?お店なのでしょうか?
まったく前知識なしで訪れたので、
ガタガタ道を入っていき、林の中にひっそりとこの建物が現れるのですが、
まるでタイムマシンに乗って、数十年前の田舎に戻った錯覚を覚えます。

中はギャラリーになっており、置いてあるものが一つ一つ
本当にすばらしいキラキラ

隣の和室も素敵ニコニコ
左官の塗り壁も樹脂を使っていない、本物の「砂壁」「糊土仕上」でした。

広縁も椅子に座って外をゆっくりと眺められるようになっていて
時間を忘れてしまいます。

そこで出していただいたあんこのお菓子。う・うまい・・・。

四季を感じにまた訪れたいと思います。





 

住吉浄水場ポンプ室

カテゴリー │見学

浜松市中区住吉5丁目に「住吉浄水場ポンプ室」という建物があります。
昭和6年(1931年)に建設されたこの建物は、浜松市の上下水道施設の
歴史を物語る貴重な近代化遺産です。

先日、この建物を見学させていただきましたが、
なんと!実に丁寧な左官仕事がされていること!

↑外壁はほとんどが赤っぽい砂利の洗出しで仕上げられ、

↑玄関まわりも装飾を施して洗出しで仕上げています。

↑その他に漆喰で作られたリレーフもあります。

↑こちらは玄関前の研ぎ出しの腰壁です。


↑内観です。ほとんどが色漆喰押さえ仕上げです。

↑このような漆喰のリレーフなどもあります。

土蔵や木造建物の土壁や、なまこ壁などの建物及び左官技術と同様に、
このような近代のRCの建物も大事に守っていかねばならないと感じましたおすまし




 

富士川建材の工場

カテゴリー │見学

昨日、左官材料の大手メーカーで「富士川建材」さんの
横浜の本社工場にお伺いいたしましたicon28
工場内の写真はありませんが、
既製品の材料をどのように作られているのかが分かりました。
思っていたより、原始的!?でした・・・icon02

その他、新工法の説明で、
プラスターボード下地における亀裂防止対策,アク止め対策などで
考案された「SSシート工法」。


プラスターボードの上にまるでビニールクロスのようにシートを貼ってから、
直接塗り壁を塗るというものです。。

こちらは、水平加力試験機ですs。

躯体や下地などを水平力の力を加えて、
亀裂の状態などを調べる機械だそうです。

材料を使用するにも、どのように作られているか
知っていた方が、安心感がありますねあしあと黒






 

土祭(ひじさい)

カテゴリー │見学



先月、土舞台を「版築」で作るというワークショップに
参加させていただきましたが、
http://hamani.hamazo.tv/e1797983.html
その栃木県益子町で、
9月19日(新月)~10月4日(満月)の期間、
土祭(ひじさい)」が開催されます。

土の祭りですので、左官に特化したわけではありませんが、
挟土秀平さん達の討論会や光る泥だんご体験などもあるようです。

お近くの方はぜひ。
http://www.hijisai.net/





 

版築の壁

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講習会の帰りに立ち寄って見学させていただいた壁です。
地層のように見えますが、これは「版築(はんちく)」といって、
鏝で塗るのではなく、型枠を入れておいて少しずつ色の種類を替えながら、
上から叩いて突き固めたものです。

土の良い表情をしていますicon01




施工したのは「挟土秀平」さんです。
新宿3丁目の地下1階、丸井の入口付近の通路で何枚も
見ることが出来ますよicon34




 

十勝屋

カテゴリー │見学

先月、銀座に行ったときに、「銀座 十勝屋」という鉄板ダイニングのお店で
食事をしてきました。
http://www.tokachiya.com/ginza-tokachiya.shtml

ここには、挟土秀平さんが施工した壁があります。



十勝の大地を空から見たイメージだとか。。

以下、アップ写真です。





土の色と風合いだけでなく、デザインや模様もすばらしい仕上がりでした。

料理も最高でしたよicon02



 

香港で見た左官 Vol.4 ~おまけ~

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香港シリーズのラストです。
左官とは違いますが、

香港、中国では当たり前の「竹足場icon08


このような低層ならまだしも・・・。



高層ビルも竹足場だそうです!!

材料費が安いこと、施工スピードが速いこと、
そして職人手間が多少高くても、もともとの人件費が安いということから、
今でもほとんどの建物が竹足場だそうです。

職人の中にはヘルメットをかぶっていない人が多く、当然、安全帯は付けていません・・・。
カルチャーショックですicon20



それにしても、お見事icon32



 

香港で見た左官 Vol.3 ~椅子など~

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ちょっと変わった左官のオブジェがいくつかありましたicon01

カラフルな「人研ぎ」の椅子です。
なんかおしゃれですよねicon22




擬木(ぎぼく)」です。
日本でもモルタルに色粉を混ぜて作ったりします。
中国でも同じようなことやるんですね!?



モルタルのキノコ型のゴミ箱?焼却炉??
不思議な形ですが、かわいいですicon02






 

香港で見た左官 Vol.2 ~人研ぎ~

カテゴリー │見学

人研ぎの施工がありました。

人研ぎ」とは「セメント」と「砂利」を混ぜて、
サンダーで擦って仕上げる施工方法です。
ちょっと前の学校の廊下や階段などにはよくありましたよね。


ここは社員寮です。しかも新築です。


・・・ん?でも少し雑なような・・・。


立ち上がりもセメントのノロがこびりついています。。。


階段も人研ぎです。


寝室です。床も人研ぎです。
驚いたことにこの一部屋で2段ベッド6個置いて、12人で寝泊まりするんだそうです。。。


とても日本では考えられないですね。。。






 

香港で見た左官 Vol.1

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数日間ブログをお休みしていた間、香港に行っていましたicon30
今日から再開します。よろしくお願いしますm(_ _)m




さて、色々なところを見てまわるうちに、
香港にも左官仕事がいくつかありましたので、
数回に分けて紹介していきますicon33


最初は、橋で作業していた左官職人さん




コンクリートの下地補修作業」をしていました。

コテは「中首のステンレスの角ゴテ」のようでした。
コテ板は使用せずに、ヘラですくってコテに材料を乗せていました。


あまり慣れていないのか、あまり丁寧な作業をしていないような・・・icon20

この地域の平均月収は2~3万円程度だそうですicon08
商売道具のコテやバケツはきっと大切に使っているんでしょうね指輪キラキラ