さば土の泥だんご

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先日、「さば土」を紹介しましたが、その泥だんごを作ってみました。

さば土の泥だんご

作り方は以下の通りです。
1.さば土をペットボトルに半分ほど、水を8分目まで入れ、
思いっきり振り、数時間程度静かに置いておく。
すると、こんな感じ↓で土の粒子が大きいものから下に沈んでいく。
さば土の泥だんご

2.その中の赤く囲ったあたりのところを抽出する。
さば土の泥だんご

3.そして乾燥させる。するとこの部分は粘土なので固まる性質があるため、
少し崩しておく。その状態が↓こんなかんじ。
さば土の泥だんご

4.このサバ土の粘土と生石灰クリームとのりを適量の配合で混ぜ合わせる。
すると↓こんなかんじになる。
さば土の泥だんご

5.この材料を仕上げ用に使用し、いつものように泥だんごを作ります。
手間がかかりましたが、色粉とはちがい、
天然の土の柔らかい色合いがとても良い感じになりました。

今回は泥だんごで作りましたが、
昔はこんなふうにサバ土で大津壁を塗っていたんだと思います。
地元の土を使い、壁を仕上げるなんて、とても素敵だと思いません!?


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この記事へのコメント
すばらしいですね、地産地消という考え方。
聚楽土だって、聚楽台をつくるときに、その地の土を使うというので、発見されたわけで。

地元の、木と、草と、竹と、石と、土と、職人でつくる家。

揺るぎないコンセプトですね。^^
Posted by たかだいたかだい at 2007年09月08日 22:33
着々と制作されているんですね。
ミルクティーのような淡い色の泥だんご、
とっても優しい雰囲気です。
人の心に、すっと語りかけてくれるような
自然と寄り添うものづくりを、左官を通してもっと多くの人に知ってほしいと願うばかりです。
Posted by a.ishii at 2007年09月10日 12:55
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    コメント(2)