人研ぎのすべり台

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アニメちびまるこちゃんの故郷、静岡市清水区の小学校で人研ぎのすべり台を施工しました^^


施工前は写真↑のように、亀裂があったりして危ないため滑れない状態でした。
このすべり台に思い出のあるOBの方が残したいということで改修することになったようですおすまし



施工後はこんな感じになりましたキラキラ
これで安心して子供たちが遊べますね!


ちなみにこの施工は左官の「人造研ぎ出し」、略して「人研ぎ(じんとぎ)」という技法で仕上げています。
テクスチャ―は写真のとおりです。
材料は、砂利とセメントのみで、塗り付けたあとに、サンダーやペーパーで研いで仕上げます。
今回は、カナリヤという黄色っぽい砂利と、白セメントに黄の色粉を混ぜています。

前回の人研ぎすべり台の記事はこちら

実際に滑ってみましたが、コーナーもバンクがあって大丈夫でした。
ちょっと童心に帰って楽しかったです。
人研ぎのすべり台は自由な形が作れるし、なんといっても手作り感がいいですねおすまし


 

疑木の階段

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先日、社員の家にお邪魔したところ、
家の掃き出し窓の前に↓こんなものがありましたおすまし



これは、「疑木(ぎぼく)」といって、
モルタルに色を付けて、固まる前に鏝で模様を入れたものです。

最近は、エクステリア商品などでも既製品のものがありますが、
左官職人はオリジナルのものをこんな感じで作るんですね!


とても微笑ましい気持ちで見つめてしまいましたニコニコ





 

人研ぎ仕上げの滑り台

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人研ぎの滑り台」が最近完成しましたキラキラ

人研ぎ」(じんとぎ)とは、「人造研ぎ出し」(じんぞうとぎだし)の略になりますが、
砂利入りのセメントをサンダーやペーパーやすりなどで研いで、
つるつるにしていく左官仕上げです。



ここまで大きい人研ぎ工事は、最近ではめずらしいのですが、
数十年前までは、学校などの手洗い場階段の仕上げでよくありました。


この写真は躯体のコンクリート下地の様子です.


これは最終工程で、ペーパー掛けをしておりますが、
この後に石用ワックスをかけます。


こんな感じでつるつるになりますキラキラ


今年1年目の左官見習いですが、もちろん初めての人研ぎということもあって、
元気に仕事しておりましたニコニコ

この滑り台、よく滑りますよ~スタコラ



 

土祭(ひじさい)

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先日、10月4日まで開催中の「土祭」(栃木県益子町)
を訪れました。
そこで、左官職人「挟土秀平」さんの版築壁を見ることが出来ます。





私も以前ワークショップでこの壁の製作の
お手伝いをさせていただいたのですが、
http://hamani.hamazo.tv/e1797983.html
完成していたこの壁は、
エネルギーに満ちあふれた勢いのある版築に仕上がっていましたicon22

土をデザインし自在に操る挟土さんに感服。
そして、土と左官のすばらしさを再確認いたしました。。icon01





 

土祭(ひじさい)ワークショップ

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栃木県益子町にて
平成21年9月19日~10月4日
土祭」(ひじさい)が開催されます。

益子町は「益子焼」でご存じの通り、
窯業で有名な町です。

そこで、ここの土や町ををPRする目的で
第1回「土祭」が開催することになったそうですicon01

その準備として、
左官職人で有名な「挟土秀平」さんが「土舞台」をつくるためのワークショップを
行い、8月22、23日の2日間参加してきました。


このような大きな壁に「版築(はんちく)」という左官仕上げを行い、
舞台を作るそうです。


挟土さんが適切に指示してくれます!


ボランティアの人も一所懸命夢中になって作業しますicon20

すごく力強く生命力のある魂の入った壁になっていると思いますicon24
どんな壁か見てみたい方はぜひ「土祭」に参加してみてください。
その他にも土に関連した「作品展示」、「セミナー」や「イベント」、「光る泥だんご」などなど
とても楽しい企画があるそうですよicon02

詳細は http://hijisai.net まで




 

人研ぎの台

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人研ぎ(じんとぎ)」の台を製作しました。

人研ぎとは正式には「人造研ぎ出し」といいます。
学校の手洗い場や階段などでよく見かける石調の左官仕上げです。

施工方法は、「セメント」+「色粉」+「砂利」の3種類を配合して塗り付け、
サンダーやペーパーで擦ってつるつるに仕上げます。

昔はよく施工しましたが、最近では本当に少なくなりました。


左官仕上げなのでこのような曲線も自由自在です。


仏像さんの台に施工するなんてなんだか恐縮icon06


こちらの五重塔の台は、もともと「モルタル金ゴテ仕上げ」でしたが、


やっぱり人研ぎにしてしまいましたicon20
洗出し仕上げ」と同じで、セメントの色や砂利の種類を変えていけば、
オリジナルのものが何種類もできますicon32


庭の中で目立たずさりげない台になりましたicon01







 

そとん壁の施工<下塗り編>

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「そとん壁」の下塗りの施工を行いました。


まず、そとん壁の下塗り材を塗ります。


亀裂防止用でネットを伏せ込みます。
最後に、ほうきや木鏝で荒らします。


たくさん練りました。。。

そとん壁のよいところは通気の機能があることです。

①~⑤の全て「透湿icon21」の機能を持っています。
①「合板又はモイス」
②「モルタル用透湿防水シート」
④「そとん壁下塗り材」
⑤「そとん壁上塗り材」



このように、材料を変えることでの「通気工法」する方法もあるんですicon02









 

第24回珪藻土体験会~番外編~

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珪藻土体験会の参加のお客様の一人は、
実は、自宅の土を使用して新築時に壁を塗りたい
という希望がありました・・・。

ということで、体験会時に自宅の土を持ってきてもらい、
壁見本を「大津壁(泥大津)」で作成しました。



材料は「自宅の土」「消石灰」「藁すさ」の3種類です。
自宅の土」は1.5㎜程度でふるいました。
藁すさ」は細かい「みじんスサ」です。


配合比は、
「自宅の土」:「消石灰」:「藁すさ」=100:30:4
を基準で作成しましたが、
「自宅の土」が思ったよりも粘っこいので少し「消石灰」を増やしています。

さて、この見本をお客様にプレゼントicon37しましたが、
はたして乾いてからどんな色になるでしょうか・・・?楽しみですicon01






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・・・実は同じ材料で私も見本を作っていましたが、
一日半経って乾燥してこんな感じの色と風合いになりました。

薄いグレーと黄色が混ざっている感じです。
お客様が持ってきた土の色は多少濃かったのですが、
消石灰が入って色が薄くなったので、
これだったら室内にも塗れるかもしれないですねicon22



 

模様出し仕上げ

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擁壁の仕上げの施工ですicon11
材料は樹脂系の塗り壁材。
模様は某メーカーの「ラフ仕上げ」です。


塗りつけた後に、材料を所々つけて刷毛を引きます。

完成です


このような、模様を出す仕上げ方法は、
各材料メーカーごとにパターンの名前が異なりますので、
正直、左官屋でもよく分からないことが多いですicon08

とくに似ていてややこしいのが、
・「ラフ仕上げ
・「ランダム
・「こてなみ残し
・「塗りっぱなし
という仕上げ方法です。

ラフ」は大ざっぱという意味ですし、
ランダム」というのはでたらめ、規則性がないという意味。
こてなみ残し」や「塗りっぱなし」はそのままです。

きっとこれらは正解がなく、
職人さんの感性によって適度に模様を出す方法が違うので、
お施主さんが気に入っていただければ何よりですが、
イメージが違う・・・icon07
と言われたときはさあ大変ですicon20

ですので、事前にしっかりと打合せをしておくことが大事ですicon33






以下は私の個人的意見です。

塗りっぱなし」と「ランダム」は厳密には分けた方がよいかもしれません。
というのは、
・「塗りっぱなし」は下地が見えないようにとにかく塗っただけという雑な方法。
・「ランダム」は塗ったあとに、ランダム(上下左右)に鏝を動かして、
 適度に壁面を荒らす。
と捉えることができます。
言い換えると、「塗りっぱなし」は模様ではないので、
下手をすると「手を抜いて塗ったように見られる
こともありますので注意が必要なような気がします・・・。





 

自然舗装材

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均して水をかけるだけで固まる土」という材料があります。
最近ではいろんなメーカーで出していたり、
ホームセンターでも売ったりしていますが、
用途は、「防草対策」又は「歩道・アプローチ」などです。
(ちなみに、コンクリートほど強度はありませんので、
        重量物が乗る駐車場には使用出ません。)
施工が非常に簡単ですので非常に便利です。

3年前に、弊社で「瀬戸のかたまる土」という商品を施工しました。
花壇の中の防草対策です。
http://na-go-mi.com/nagomi_kantan.htm

その後、どうなっているか気になっていましたが、
見させてもらったらこんな感じでした。


見事に草が生えていませんでしたicon22


幹の廻り30㎝は普通の土のままでしたが、
そこは草が生えていました。

かたまる土」は成分のほとんどが自然の土ですので、
表面は経年劣化していましたが、それがまたフツーの感じでなじんでいます。

これなら安心して「防草対策」として使えそうですねicon32