2008年12月25日17:18
何がオススメ?≫
カテゴリー │■左官【内部】
お施主さまからよくある質問です
「一般の住宅の部屋内で塗る壁でオススメはなんでしょうか?」
それは以下のように、
「優先順位」を明確にするとよいと思います
<1.価格>
価格は大事ですよね。
安い方がよいのであれば、左官は「ビニールクロス」にはかないません。。。
どうしても「塗り壁」にしたいのであれば、
「樹脂入りの左官材料」が比較的安価です。
※ここでいう樹脂とは石油製品のことを指し、
「アクリル○○○○」とか「合成樹脂エマルジョン」
などど書かれていることが多いので分かると思います。
ですが、考え方ですが、そもそもビニールクロスは石油製品ですので
あえて樹脂入りの左官材料を使用しなくてもと言う考えもあります・・・。
<2.機能性>
自然素材の左官材料のメリットは「調湿性」「吸臭性」「防火・不燃」です。
「珪藻土」が一般的に知られるようになったのは、
シックハウス症候群が増え、
自然素材のよさが見直されるようになったことが
背景にあります。。。
昔のように土壁で施工するのが最も良いのですが、
価格、工期、重量の面でデメリットもあり、
現在は自然素材を薄塗り(2㎜程度)で
施工することが多くなっています。。。
<3.弾性>
「弾性」とは伸び縮みするという意味です。
あとあとのメンテナンスが少ないように、
亀裂が入らないような材料で塗りたいという希望があるときは、
やはり樹脂系の材料を選ばれるとよいと思います。
石油製品のビニールクロスが亀裂が少ないように、
樹脂系の材料は弾性タイプなのです。
<4.風合い>
一定の品質を希望したり、バリエーションの多さでは「ビニールクロス」です。
でも、左官職人が塗った壁はどこか手のぬくもりや暖かみがあり、
その自然な感じや風合いを求められる方はやっぱり塗り壁です。
<5.価値>
左官の壁でも、いろいろな壁の種類があります。
「天然の色土を使用した壁」、「磨きの光る壁」、「糊を使用しない壁」
いわゆる「昔ながらの伝統的な壁」でそれなりの鏝や高い技術が必要になります。
非常に価値のある仕上げです。
<6.安全性>
危険な材料があるのか?ということにもなりますが、正直よく分かりません。。。
最近ほとんどの内装材で、
「F☆☆☆☆」(Fフォースター)というマークを見かけます。
これは、シックハウス症候群の原因の一つではないかと考えられている
「ホルムアルデヒド」という
化学物質の放散量を区分するためのものです。
ですので、このマークが付いていればとりあえず
ホルムアルデヒドは少ないので安心です。
ではその他の樹脂は内装材でも使用しても良いの??
ということですが、現在何万種類も存在する化学物質のほとんどが、
どのくらい人体に影響があるのかは分かっていないそうですので、
よく分かりません。。。
だったら、化学物質や樹脂の入っていない材料、つまり自然素材の材料を
使用した方が安全性が高いといえるのだと思います。
ということで、長くなってしまいましたが、
まとめると、優先順位を付けて、
「樹脂系の材料」又は「自然素材の材料」を決め、
「樹脂系」であれば、種類は豊富ですので決めやすいと思います。
「自然素材系」であれば、「漆喰」「珪藻土(粘土系,石灰系)」「土系)」になります。
それぞれ一長一短があります。どれも100%ではないので難しいですね。。
左官職人的には「温故知新」のように、
昔から受け継いできた伝統的な工法を活かしながら、
少し新たなアイデアを加えた壁を常に塗りたいと思っています。
つまりそんな壁は、技術が必要になりますし、職人魂に火が付き、
思い入れも深くなり、当然良い壁ができます。
もし、左官職人に壁を塗ってもらう機会がありましたら、
こう聞いてみるのもいいかもしれません。
「左官屋さん!どんな壁を塗ってみたいですかぁ!?」


それは以下のように、
「優先順位」を明確にするとよいと思います

<1.価格>
価格は大事ですよね。
安い方がよいのであれば、左官は「ビニールクロス」にはかないません。。。
どうしても「塗り壁」にしたいのであれば、
「樹脂入りの左官材料」が比較的安価です。
※ここでいう樹脂とは石油製品のことを指し、
「アクリル○○○○」とか「合成樹脂エマルジョン」
などど書かれていることが多いので分かると思います。
ですが、考え方ですが、そもそもビニールクロスは石油製品ですので
あえて樹脂入りの左官材料を使用しなくてもと言う考えもあります・・・。
<2.機能性>
自然素材の左官材料のメリットは「調湿性」「吸臭性」「防火・不燃」です。
「珪藻土」が一般的に知られるようになったのは、
シックハウス症候群が増え、
自然素材のよさが見直されるようになったことが
背景にあります。。。
昔のように土壁で施工するのが最も良いのですが、
価格、工期、重量の面でデメリットもあり、
現在は自然素材を薄塗り(2㎜程度)で
施工することが多くなっています。。。
<3.弾性>
「弾性」とは伸び縮みするという意味です。
あとあとのメンテナンスが少ないように、
亀裂が入らないような材料で塗りたいという希望があるときは、
やはり樹脂系の材料を選ばれるとよいと思います。
石油製品のビニールクロスが亀裂が少ないように、
樹脂系の材料は弾性タイプなのです。
<4.風合い>
一定の品質を希望したり、バリエーションの多さでは「ビニールクロス」です。
でも、左官職人が塗った壁はどこか手のぬくもりや暖かみがあり、
その自然な感じや風合いを求められる方はやっぱり塗り壁です。
<5.価値>
左官の壁でも、いろいろな壁の種類があります。
「天然の色土を使用した壁」、「磨きの光る壁」、「糊を使用しない壁」
いわゆる「昔ながらの伝統的な壁」でそれなりの鏝や高い技術が必要になります。
非常に価値のある仕上げです。
<6.安全性>
危険な材料があるのか?ということにもなりますが、正直よく分かりません。。。
最近ほとんどの内装材で、
「F☆☆☆☆」(Fフォースター)というマークを見かけます。
これは、シックハウス症候群の原因の一つではないかと考えられている
「ホルムアルデヒド」という
化学物質の放散量を区分するためのものです。
ですので、このマークが付いていればとりあえず
ホルムアルデヒドは少ないので安心です。
ではその他の樹脂は内装材でも使用しても良いの??
ということですが、現在何万種類も存在する化学物質のほとんどが、
どのくらい人体に影響があるのかは分かっていないそうですので、
よく分かりません。。。

だったら、化学物質や樹脂の入っていない材料、つまり自然素材の材料を
使用した方が安全性が高いといえるのだと思います。

まとめると、優先順位を付けて、
「樹脂系の材料」又は「自然素材の材料」を決め、
「樹脂系」であれば、種類は豊富ですので決めやすいと思います。
「自然素材系」であれば、「漆喰」「珪藻土(粘土系,石灰系)」「土系)」になります。
それぞれ一長一短があります。どれも100%ではないので難しいですね。。

左官職人的には「温故知新」のように、
昔から受け継いできた伝統的な工法を活かしながら、
少し新たなアイデアを加えた壁を常に塗りたいと思っています。
つまりそんな壁は、技術が必要になりますし、職人魂に火が付き、
思い入れも深くなり、当然良い壁ができます。
もし、左官職人に壁を塗ってもらう機会がありましたら、
こう聞いてみるのもいいかもしれません。
「左官屋さん!どんな壁を塗ってみたいですかぁ!?」

この記事へのコメント
お疲れさまです。
今年も色々とお世話になりました。
河合さんには、本当に教えて頂く事ばかりで・・・
来年も宜しくお願いします。
今年も色々とお世話になりました。
河合さんには、本当に教えて頂く事ばかりで・・・
来年も宜しくお願いします。
Posted by ぶちょー at 2008年12月29日 17:48