左官の鏝 (材質編1)
今回から何回かに分けて
鏝(こて)について解説します。
左官職人が壁を塗るために必要な道具ですが、
本当にたくさんの種類があります。
一般の方はとても分かりにくいので、
できるだけ分かりやすく
基本的な部分を説明します。
まず、鏝の種類は、
1.材質 2.形状 3.大きさ 4.壁の仕上げの種類
など全てにおいて違い、何百、何千種類もあるといわれています
つまり左官職人は、用途に応じて使う鏝の種類を変えていくわけです。
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今回は
<
1.材質>についてです。
つまり、鏝は何でできているんでしょうか?ということです。
一般的によく鏝屋、金物屋で市販されているものでは、
A.鉄 B.ステンレス C.木 D.プラスチック
があります。
そしてこれらは、
「
なんで違うの?」「
どのように使い分けているの?」
なんてこともよく質問されますが、
一言でいうと
「
固さが違って、塗りやすさと仕上げよって使い分けている」
ということなんだと思います。
つまり、
表現が微妙なんですが、「
厚くてやわらかくてザラザラの鏝」は、
塗るときに滑らないので、塗りやすく平らにしやすいです。
そのかわり、塗ったときの表面の表情(肌)は荒くなります。
一般的に「
木鏝」なんかが分かりやすいと思います。
「木鏝」名前の通り木で出来ています。
逆に、
ステンレスの鏝は「
硬くてつるつる」ですので、
土やモルタルを塗りつけるときは、滑って塗りにくいです。
なので、最後の仕上げで押さえるときに使用すると、
とても表面がとても細かくきれいになります。
「ステンレス鏝」
では、「
A.鉄」の鏝はどうなんでしょうか?
鉄の鏝はさらに細かく分類できます。
つづく。
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