三和土

802 左官

2008年05月30日 05:10

三和土(たたき)」の施工を行いました。
三和土」で「たたき」と読みます。知らない人ははなかなか読めませんね



三和土」とは「」「石灰」「にがり」の3種類を混ぜて床に均して叩きます。
セメントのない時代はこのようにして床を固めていたそうです。

なんでこの3種類なの?ということですが、
  「」に「消石灰」を入れることで硬化します。
  「にがり」は硬化を長時間持続させるためです。(・・・と思います)

    「にがり」とは「海水」の「塩」を取り除いたものです。
     「塩化マグネシウム」でも代用できます。

    「塩化マグネシウム」は豆腐を作るときにも使用しています。


・・・さて前置きが長くなりました。
まず、見本を3種類作りました。

) 深草砂利+消石灰+にがり   叩きのみ
) サバ土+白セメント        叩きのみ
) サバ土+消石灰+にがり     掻き落とし&洗出し

   「深草砂利」とは京都の土です
   「サバ土」とは浜松で園芸用や畑土に使用する普通の土です
     (「マサ土」との違いがよく分かりませんが、方言でしょうか??)
結果、(左)の深草砂利(ふかくさじゃり)に決定しました




施工方法です


材料をミキサーで撹拌します


均します。下地は砕石です


定規で平らに均します


廻りを叩きます


中央を叩きます


洗出しをします


完成です


このあと1週間くらいの養生をして乾燥させます。
「白華」が出ないよう雨に濡らさないようにして、風通しもよくしておきます。
あとは「亀裂」がでませんように・・・

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