ステキなおウチ3
床の間に「
糊差し仕上げ」という壁を塗りました。
「
書」を飾るためにそれが引き立つ「
濃紺色」の壁
を塗って欲しいという依頼があり、
この壁を提案させていただきました。
材料配合には、「
色土」「
色粉」「
みじんスサ」「
糊」「
珪砂」の
5種類を配合しています。
また、色粉には濃紺色を出すために「
黒」と「
青」の色粉を配合しています。
配合は原則はありますが、
あとは温湿度と経験とカンと仕上がりのイメージを想像して決めます。
決められた既調合の材料の方が楽なときもありますが、
このようなオリジナルの配合はとても楽しみでもあります。
塗った後は水が引いて乾燥するまで、
どのように色が変わり(薄くなり)、
土やスサや砂がどのような表情を出してくれるのか分かりません。
自然素材の材料は出してくれる表情がとても豊かです。
そのような材料を扱える「
左官」はすばらしい仕事だと思います。
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