伝統工法及び現代工法継承研修会2
実技1
「
黒大津磨き」です。
大津磨きとは、簡単にいうと、
「土」「石灰」「(紙)スサ」の材料を使用した光る塗り壁です。
材料の配合や、塗り方、タイミングなどとても微妙で、
高度な技術が必要になります。
1.「
中塗り土」の下地です。
2.「
灰土(はいつち)」という材料を塗り、
とにかく力一杯鏝で押さえます。
3.「
引土(ひきつち)」という仕上げの材料を塗ります。2回塗りします。
4.また力一杯押さえます。
「
地金(じがね)」の鏝で滑らず押さえられなくなったら、
「
こなし鏝」という鏝を使用してさらに押さえます。
5.上手く光らなかったときなどには、「
雑巾もどし」といって、
たっぷりと水を含ませた布で壁を塗らします。
その後また押さえます。
6.「
磨き鏝」や「
引き鏝」で押さえます。
7.最後に「
スーパーミンク」や「
ビロード」という繊維をあて、
水気を飛ばし、ムラをとり光らせます。
(ちゃっかりと私もやらせていただきました。)
今回の施工方法は、講師の松木さんの方法ですが、
地方や人によって、微妙に施工方法が違うそうです。
それにしても、とても魅力ある壁ですね
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