傷んだ「土蔵」

802 左官

2008年05月02日 06:41

今、和室の仕事をさせていただいているお客さんの家にある
土蔵を覗かせていただきました。


詳細は聞かなかったのですが、ほとんど修繕されていない様子で、
壁の破損が大きいところもありました。

この扉の前も漆喰が大きく取れています。
この出入り口の部分は、防火の実用性と
その家の権威を表す装飾性を兼ね備えた大事な部分で、
非常に複雑な工程と高度な技術が必要とされると同時に、
他人にも評価される箇所だそうです。
段々のところを見ると、角面のみが白漆喰で廻りが黒漆喰です。
これを「面白(めんじろ)」と呼ぶそうですが、非常に高い技術が必要だそうです。
この土蔵を作った昔の左官屋の技術の高さと
この家の権威の大きさが
ここだけでも垣間見ることが出来ます。


入り口横の小部屋の中はこんな感じでした。
漆喰どころか荒壁も落ちていました。
早く直してお化粧してあげたいです。

お客さん修復するって言ってくれないかなぁ・・・。

関連記事